ButterFly
chapter 10
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「ねぇ、あの時のイケメンは 彼氏?」
月曜日、出社するや否や そんなことを聞いてくる
あの時、勝ち誇ったように部長の横にいた彼女は
まるで わたしのことを試しているのか
挑発しているかの 素振りを浮かべながら デスクで化粧をなおしていた。
「…さぁ」
彼女に対しての邪悪な感情はこの週末では消えることがなかった。
…増していく一方だ。
「あら、体調でも悪いの?
珍しいわね。」
こっちなど一度も見ずに鏡に夢中な彼女に
あの時どうして部長といたかなんて聞いたら
笑われそうで。
かといって笑顔を作ることも疲れてしまったわけで。
わたしは、ひたすらパソコンに向かう。
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