緑の食事風景
母を助けなければ

と思った私は

「お母さん。あの宗教やめよう。

やっぱりおかしいよ。

お母さん洗脳されてるんだよ」

と言った。


その瞬間、母の表情が急変した。


目がつり上がって鬼の様な形相になり
火花が飛んだかと思う程の強烈な平手で私を打った。


「親に向かって何て事言うの!

お母さんはね、あんたが良い子に育つように
毎日神様にお祈りして、教祖様が仰る事を一生懸命勉強してるのよ!」


母のそんな顔を見たのも

叩かれたのも

それが初めてであった。
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