緑の食事風景
母はそのようにして
毎日、出掛けて行ったが

働いているわけではなかった。


いきさつは知らないが
母は私を産んで間もなく

怪しげな新興宗教に
のめり込むようになったのだ。


私を家に置き去りにしていたのは

その宗教に関する得体の知れない集会に参加したり
余所の家を一件一件訪問して勧誘活動を行ったりする為である。
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