私、地味女脱出します!!


いいじゃねぇか、無理に忘れなくても。


"忘れる"なんて所詮口だけだったんだ。


そんなことを考えていると、気づけばあの道を歩いていた。


「俺……全然忘れられてねーし。」


無意識に近道してしまった自分に自然と笑みがこぼれる。


「会いてぇな……。」


ボソッとつぶやきながら、顔を上げると前からアイツと男が歩いてきた。


「……アイツだ。」


変わってない、地味なアイツ。












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