その恋、涙色。
「しょ…うぶ?」


舞歌さんは息を切らしながら言った。




「はい…、殴り合いの!!」






「…………ふっ。」


舞歌さんから笑みがこぼれた。




「な、何で笑うんですかー??」





「だ、だって殴り合いのケンカっ…て!」







あ、そうか。
あたしは男兄弟の中で
女ひとりだったから
毎日殴り合いだったんだよなぁ…



って、まだ笑ってるし!
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