日常。
あたしは苺。いろんなあだ名がある。
いっちゃんとか、いちごちゃんとか。

でも一番のお気に入りは、
「いーちゃん」

大好きなあいつ、冬真が呼んでくれるから。でも、素直になれないあたしがいる。素直になりたいんだけどなぁ…。

「いーちゃん。」
「なっなによっ!」
「壁にぶつかるよ。」
「!!(///-///)」

冬真に呼び止められて気がついた。壁が鼻先数センチ。
ふっ不覚ッ!!なんかスッゴク悔しいッ!!

「てってゆうか、いつまで"いーちゃん"って呼ぶのよっ!あたしたちもう16だよ!?」
「いーじゃん、可愛いし。俺は一生呼ぶつもりだよ?」

いっ一生って!ずっと一緒にいるわけでもないのにっ!!
一生一緒に居たいけどっ!!

「てゆーか、俺もー限界……。」
「え?…ってキャッ!!ちょっ冬真!?」
「いい加減に俺の気持ち気付いてよ。まぁ気づいてんのかもしんないけど。」

いきなり腕を捕まれて壁に押し付けられた。
冬真の気持ちってなんのこと!?わかんないよーッッ

「はぁ……。わかんないって顔だね。なら教えてあげるよ、俺の気持ち。」

そう言ってあたしの唇は塞がれた。

「んっ…ふっ…とうっ…まっ…」
「俺はいーちゃんが好きだよ。いーちゃんは俺のこと……嫌い?」
「………好き。大好きっ!」

あたしたち両思いだったんだ。
やっばいっ!嬉しくて溶けそうっ!!

「両思いってことで、この続き………する?」
「っ/////……うん。」

Happy end






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