すべてを愛して
この生活は小さい頃からずっと。
慣れる、って恐い。
毎晩お酒とお金に荒れ狂う母親を見て、私はもう諦めた。
何を?
ーーこの世のすべてを。
そう。
この世界は、泣きじゃくる私を待ってくれはしない。
諦めたら、
投げ出したら、
もう辛い思いしないのかな?
何度も何度も思った。
その度、カッターナイフを持ち出し、手首に刃を当てていた。
滴り落ちる赤色の液体は、私に対し
【生きてる】
とゆうことを感じさせた。