すべてを愛して
「おーい、人の顔ばっか見てないで何か喋れよ」
私の前で手をひらひらとさせ
「志田?」
もう一度、私の名前を呼んだ。
「っあ…な、何でしょうか?」
「初めて声聞いた」
あのー、質問に答えてくれてないような…
「いや、2組は移動のはずなのに何か電気ついてんな~って思って、覗いてみた」
「はぁ…」
「そしたら床に這ってる奴いて、びびったから声かけたわけよ」
それが、私だったわけね
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