年下男子注意報!!1
「麻野くんがラブレター破っていたことっ!!」
「・・・。」
まじまじと私の顔を見つめる麻野くん。
私は麻野くんの視線を気にせず話し続ける。
「学校の王子が実は性格最悪はいけないでしょ?」
どーよ?
日向の真似をして悪魔っぽく笑う。
完璧だゼ☆
そして麻野くんはさっきまでの余裕そうな顔とは一変、焦った表情に変わり・・・
というシナリオは簡単に崩れ去った。
「ククッ。アハハハッ。」
麻野くんはこれでもかってくらい笑いまくっている。
なっ!!
何こいつっ!!
ムカムカしてきた私は麻野くんを睨みつける。
「何で笑うのよっ!!」
「だってっ!!」
未だ笑い続ける麻野くん。
私を指差しながらヒーヒーいってる。
ムカつくっ!!
「お前の話しをみんな信じると思う?」
「は?」
何言ってんの?こいつ?
私に意地悪く微笑む麻野くん。