年下男子注意報!!1
「俺の言葉とお前の言葉、どっちをみんな信じるだろうな?」
「・・・っ!!」
こいつっ!!
私は悔しくて頭を下げる。
「なっ?この写真ばらまかれたくなかったら俺の言うこと聞けよ?」
麻野くんの楽しそうな声が聞こえる。
「わかったわよ・・・。」
私は小さな声で呟いた。
悔しいっ!!
「そーそー。それでいいの。」
私の頭を撫でてくる麻野くん。
「ちょっとっ!!やめてよっ!!」
その手を思いっきり叩く。
真面目にムカつくっ!!
「俺に逆らうなよ?絶対。」
意地悪な笑みをより一層深くして私に微笑む麻野くん。
そしてそのまま私を抱きしめてきた。
「っ!!」
離せぇぇぇぇ!!
私は軽く抵抗のつもりで麻野くんの腕をつねる。
「こら。噛まない。」
そー言って私の手を握ってきた。
噛んでねーよっ!!
つねってんだよっ!!
でも、麻野くんに逆らえない私は黙ったまま麻野くんの腕の中にいる。