年下男子注意報!!1
「そんな写真ばらまきたければばらまきなよ?若菜一人くらい僕が守る。」
魔王日向は微笑む。
目が笑ってないが......。
「チッ。」
舌打ちをして私から離れる麻野くん。
「そーかよ。じゃあ、若菜が泣く姿せいぜい近くでみときな。」
そう言い残してここを去ろうとした麻野くん。
「ちょっと待ってよ。」
日向は麻野くんの肩を掴む。
「何?」
ゴツッ
鈍い音が響く。
日向は麻野くんが振り向いた瞬間麻野くんを殴っていた。
「もっとやりたいけど今回はこれだけで止めてあげる。」
笑いもせず麻野くんを見下ろす日向。
「おー怖い怖い。」
殴られた左頬を抑えながら笑う麻野くん。
「......。」
ヤバいって!!
この空気ヤバいって!!
今にも殴り合いの喧嘩を始めそうな二人。