年下男子注意報!!1
*王子と保健室*
「捻挫だな。」
保健室の先生、木本先生が私の足首を見ながらそう言った。
ここは、保健室。
麻野くんがお姫様抱っこをして連れてきてくれた。
「とりあえず冷やそうか。」
木本先生は袋を出してその中に氷を入れている。
「中原さん?ダイエットしたら?」
私の隣にいた麻野くんが口を開く。
「どーゆう意味よっ!!?」
何?こいつ!!
失礼にもほどがある!!
楽しそうに私を見つめ笑う麻野くん。
「どーゆう意味って.....ねぇ?」
麻野くんは意味深に笑う。
ムカつくムカつくムカつく!!
ムカつき過ぎてマジヤバいっ!!
すっごい勢いで麻野くんを睨んでやる。
「おい。氷出来たぞ。」
木本先生は私の足首に氷の入った袋を当てる。
「っ!!?」
冷たっ!!
ちょっ!!これはっ!!
「先生っ!!止めてくださいっ!!」
「ダメだ。冷やさないと悪化するぞ。」
袋を払い退けようとした私の手を軽くあしらう木本先生。