年下男子注意報!!1
「何で何も言わなかったんだ?」
麻野くんは私の隣に座り話かけてきた。
何でって....。
「わかってるくせに。」
麻野くんはカンがいいと思う。
だから、私が何も言わなかった理由くらいわかるはずだ。
「.....。」
黙んなよっ!!
黙って私を見つめる麻野くん。
「....っ。」
思い出す。
あの時の麻野くんを....。
「あっ麻野くん....。」
ギュッ
強く拳を握って私は構える。
「何やってんの?」
私を見て小バカにしたように笑う麻野くん。
「ちっ近づかないで!!」
私はその場でジョブをしてみせる。
そう、私は今ファイティングポーズをとっているのだ。