年下男子注意報!!1
ガチャッ
「警察だっ!!」
「っ!!」
私たちを囲むのはたくさんの警察の人たち。
私から剥がされる男の人。
「離せっ!!」
暴れる男の人を押さえる警察の人。
「・・・っ。」
終わったんだ。
私はただソファーの上でうなだれる。
「若菜。」
日向が私の名前を呼ぶ。
「大丈夫?」
心配そうにこちらをみる日向。
「あっ・・・うんっ。」
少し上手く喋れない。
「無理しちゃダメだよ?」
グイッ
私を日向の方へ引っ張り抱き寄せる日向。
いつもの抱き方と少し違う。
壊れ物を扱うような抱き方だ。
日向の腕の中。
私はただただ安心感を感じる。
「日向ぁ・・・。」
涙がまた溢れ出す。