年下男子注意報!!1




ガチャッ

「警察だっ!!」

「っ!!」

私たちを囲むのはたくさんの警察の人たち。
私から剥がされる男の人。

「離せっ!!」

暴れる男の人を押さえる警察の人。

「・・・っ。」

終わったんだ。

私はただソファーの上でうなだれる。

「若菜。」

日向が私の名前を呼ぶ。

「大丈夫?」

心配そうにこちらをみる日向。

「あっ・・・うんっ。」

少し上手く喋れない。

「無理しちゃダメだよ?」

グイッ

私を日向の方へ引っ張り抱き寄せる日向。

いつもの抱き方と少し違う。
壊れ物を扱うような抱き方だ。

日向の腕の中。
私はただただ安心感を感じる。

「日向ぁ・・・。」

涙がまた溢れ出す。




< 70 / 235 >

この作品をシェア

pagetop