年下男子注意報!!1
Side 日向
若菜がお菓子作りを始めて何時間たったのだろう?
僕は若菜がエプロンをつけてる姿が見てみたくてお菓子作ってって頼んだのに若菜は絶対来るなっ!!とか言って僕をこの部屋に閉じ込めた。
だけど待ってるのも悪くはない。
だって、下から明らかに悪戦苦闘している若菜の声が聞こえるんだから。
「フフッ♪どんなの作ってくるのかなぁ?」
僕は時計を見てみる。
午前0時。
あれから五時間か・・・。
「さっすが若菜♪よく飽きずに五時間もお菓子作りなんて出来るねぇ♪」
面白くって笑いが止まらない。
本当若菜って負けず嫌いだよねぇ。
『突然ですが、ここで臨時ニュースです。』
さっきまで全く見てなかったテレビに目を向ける。
『今日午前0時ごろ△△地区で殺人事件が起きました。』
へー。
殺人事件・・・。
△△地区ってこのあたりじゃん。
あまり興味がなかったのでチャンネルを変える。
「・・・。」
全部同じニュースやってるし・・・。