年下男子注意報!!1
「日向ぁ。」

僕の名前を弱々しく呼ぶ若菜の声が聞こえる。

「日向っ!!日向っ!!助けてっ!!」

「っ!!?」

若菜が僕に助けを求めてる。

あの若菜が?
僕に助けを求めてる?

「抵抗しても無駄だ。わかってんだろ?」

男の低い声が聞こえる。

何だろう?
モヤモヤする気持ちがより一層深くなっていく。

「日向ぁ!!日向ぁ!!」

僕の名前を呼び続ける若菜。

「少し黙ってろ。」

「んっ!!」

えっ?
何これ?
若菜は男に何をされたの?

若菜の僕を呼び続ける声はもう聞こえない。

ガチャッ

「若菜っ!!?」

気がつけば僕は部屋に入っていた。

若菜たちの姿は見えない。




< 77 / 235 >

この作品をシェア

pagetop