年下男子注意報!!1
失礼なっ!!
初対面で何て失礼な奴らっ!!
私は女の人たちに言い返そうとした。
でも・・・
「キモいのはお前らだろ?さっきから一人じゃないって言ってんのに。」
誰よ?
これ?
今の台詞を言ったのは間違えなく日向だ。
だけど今の日向は悪魔でもなくましては天使でもない。
魔王。
オーラがこれでもかってくらい黒く、いやどす黒く言葉はトゲトゲしい。
「日向?」
私は恐る恐る日向の名前を呼ぶ。
グイッ
日向は返事の代わりに私を抱き寄せる。
「っ!!?」
びっくりしたけどそのまま大人しく日向の腕の中にいる。
「僕はこーなに可愛い彼女と一緒に来てるの。だからさっさっとどっかいけよ。」
「っ!!?」
女の人の顔は一気に青ざめる。
私には日向の顔が見えないけど怖さがなんとなく伝わる。