絶対裏校則
「は?…何で居んの…?」

あまりに予想外で、ビックリしてこうゆう言葉しか出なかった。

「おまっ…はぁ…まあ…いい…とにかく!!馬鹿な真似はすんな!!いいな?」

「は?何で?あんたには関係ねぇだろ!?あたしが死のうがあたしの勝手だろ!!」

「関係無くねぇ!お前は俺の大事な仲間だ。」

は?何言ってんの?こいつ、あたしとあんたは仲間なんかじゃない…

「仲間なんか…」

「ぁあ?」

「仲間なんかじゃねぇ!!ただのクラスメートだろ!!だいたい…何で助けたんだよ…あたしは…あたしは…っ…くっ…」

そう…あたしはただ…あんたみたいな奴が羨ましかったんだ…あたしには無いモノが沢山あって…

「あたしが欲しいもん全部持ってて…あたしには無いもんいっぱいあって…あんたが羨ましかった…!!あんたが…あんたが嫌い…大嫌いだった…!!何もない自分が悔しかった…!!辛かった…!!だから…死ねば…何も考えなくて済むって…辛い思いしなくて済むって…思ってた…なのに…何で邪魔すんだよ!?何で…」

あたしはまた…涙が溢れ出てきた…その瞬間、“ガッ”と腕を引き寄せられ、ギュッと抱きしめられた。


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