絶対裏校則
「学校でも校則守んないし、まぁ、学校くらいなら許してあげようって麗華さんと話してたけど…まさか休みの日も一緒にいるとは…どうせ翼が慶ちゃんに何か吹き込んだんでしょ?」

「吹き込んだって…俺はそんな…」

「こいつがそんな事するわけねぇだろ!?俺が誘ったんだよ」

「慶…!!」

こうなったのは俺が出掛けようって言ったからだ。
これは俺の責任だ。翼は関係ねぇ。
翼だけは守ってやんねぇと…

「慶ちゃん、こんなやつ庇うことないよ」

「おい、何でそんなに翼を阻止したがる」

「そんなの決まってんじゃん。こいつが邪魔だから」

邪魔…?

俺はこの言葉にカチンときた。

「いい加減にしろ!!こいつ…翼は俺の大事な仲間だ。俺達の仲を邪魔すんじゃねぇ!!」

「はぁ…分かった。そんなに大事ならどんな事にも耐えれるって訳だよね?」

俺はこの意味がイマイチ良く分かっていなかったが翼を守るためなら…

「ぁあ。そうゆうことだ」

と返事をした。

「そうゆうことなら問題ないわ。じゃあ明後日が楽しみね」

そう言って涼子は去って行った。

「慶…本当に大丈夫なのか…?」

心配そうに言う翼に「ぁあ、心配すんな」と頭をポンポンと軽く叩いた。

正直、本当に大丈夫なのかは分からない。
けどここで俺が不安がれば翼はもっと不安になる。
翼を守れるのは俺だけだ…!!

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