絶対裏校則
「いっただっきまーす!」

翼はテーブルの上に乗った、俺特製の目玉焼きを目の前にしてニコニコしている。

そしてそれを一口食べた。

「うんめぇ!やっぱ慶の目玉焼きが一番!!」

「大袈裟だって。笑」

昨日、あんな事があったにも関わらず、翼は朝から元気だった。

「まったく…昨日のあの可愛い翼は何処へ行ったんだ?」

俺は呆れたように言う。

「ぇえ~だってこれうめぇんだもん!」

「はぁ…」

笑顔で言う翼にため息をつく。
俺の心配し過ぎか?

そう思うものの、やはり昨日の夜の事を思うと気になって仕方がない。

「翼、無理に笑わなくていいからな?」

心配そうに言う俺に笑顔で

「別に無理なんかしてねぇよ?俺は大丈夫!!」

と言う翼。


俺はそれに少し安心してしまった。
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