アナタトノコイ
「どした?こっち来いって。雨の中にそんな格好で立ってると風邪引くよ?」



そう言いながら和也は私の腕を引っ張って自分の傘に入れた。





私はしっかりと和也に抱きついて頷くことしかできなかった。






心の中では



これからもずっと一緒にいてよ。





大好きだからね。





すごく怖かったんだから。





私が今度は癒せるように頑張るから。




と思っていた。
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