赤い林檎
「おい、てめーさっさとだせよ」
「え…あの、」
「いいから金出せっつってんだよ!」
うわー、たち悪っ。
エリートさんなんか話も聞いてもらえてない。
「いや、なん」
「いいから出せよ!」
……うん、エリートさんもなかなか抵抗してる。
瑠色はそういう我を貫き通す人好きだなー。
益々助けたい!ってことで、瑠色、いっきまーす。
「っあ゙ー、てめいい加減に………は?」
「……カツアゲですか?」
エリートさんの胸ぐらを掴んでいる男の背にもたれて立つ。
いきなりのことでみんなびっくりしてる。
ここで瑠色のスイッチもオンになった。