優等生な彼vs不真面目な彼
【6】お昼休みの彼
その日のお昼休み
麻妃とお弁当を食べてると、教室に珍しい彼が顔を出した
和「・・・あ、みっけ」
あたしと目が合うとスタスタとこっちにやってくる
普段見慣れない顔だからか、みんなの視線がこっちに集まってて
・・・・・・ちょっと、焦る
和「・・・なぁに小っさくなってんの(笑)」
変に目立たないようにするあたしを見た新田君は、いつもみたいにふふっ、・・・て笑った
「・・・なに?」
和「わざわざ来たのに、なに?は無いでしょうよ(笑)」
「だから!わざわざ何の用できたのよ?」
和「委員長、冷てぇなー。つか、授業受けに来たと思う?」
「・・・思わないけど」
和「だろ?(笑)・・・取りに来たんだよ」
「・・・・・・・・・?・・・」
『それ』って指さす先を見ると、横に掛けてあるあたしのバックから覗く黄色いマフラー
あっ、・・・て思った
「・・・ごめん、まだ返してなかったね」
和「別にいいけどね(笑)」
「はい。朝は本当にありがとう」
和「・・・・・・・・・」
「・・・受け取ってよ(笑)」
和「・・・卵焼き、ちょうだい」
「だめ」
和「何でよ、けち(笑)」
新田君はそう言って、あたしの頭をポン・・・ってたたいた