優等生な彼vs不真面目な彼
【7】放課後の教室
放課後、誰もいない教室であたしはひとりで日誌を書いてた
麻妃はバイトがあるからって先に帰ってしまった
夕焼けでオレンジ色に染まるカーテンが
ふわふわ風に揺れている
・・・誰もいない教室・・・ってのも、なんかいいな
そんなことを思ってたら教室のドアがガラガラっ、て開いた
翔「あれ、萌。」
「あ、翔君」
翔「・・・何してんの、ひとりで(笑)」
「ぅん?日誌書いてた」
翔「それは、ご苦労様でございます(笑)」
なぜかあたしの前の席に座る翔君
翔「日誌、もうすぐ終わるな」
「やっとね(笑)」
翔「俺も、生徒会終わったとこだから・・・」
「うん?」
翔「それ終わったら一緒に帰ろっか?」
爽やかに笑う彼に、なんとなく『なんで?』とは聞けなくて
断る理由もなかったから
小さく『うん』って頷いた