優等生な彼vs不真面目な彼
「・・・な、んもないから」
翔「そんなことないでしょ(笑)」
「本当に、もう大丈夫・・・」
翔「・・・あのさ、昨日は聞かなかったけど、泣いてるとそりゃ気になるわ。うっとうしいかもしんないけどさ?話してよ」
優しい声であたしを促す翔君に
心配してくれてるのが痛いほど分かる
・・・分かるのに
俯いて首を横に振るあたしに翔君はふぅ・・・ってため息に似た声を出して
あたしの手に自分の手を重ねた
びっくりして顔を上げると
彼と視線が絡まって
翔君の目が
・・・なんだかすごく寂しそうに見えた
「・・・翔君?」
あたしがかすれた声をあげると
ふっ、て口元を緩ませた
でも、やっぱり瞳は寂しそうで
ゆっくり開いた翔君のうすい唇が
翔「・・・新田となんかあった?」
って呟いた