優等生な彼vs不真面目な彼
ー翔太サイドー
和「・・・何だよ、生徒会長がなんの用ですかー?」
いつぞやの階段を上って屋上の扉を開けると
そこにはやっぱり寝そべってゲームしてる新田和哉がいた
翔「・・・あれ?俺が何の用で来たか、わかんないの?」
和「・・・・・・さーっぱり」
皮肉を込めてヤツの口調を真似しても
全く動じない新田に、イライラがつのる
俺が口を開こうとすると、新田の言葉がそれを遮った
和「・・・会長さんには関係ぇねーっしょ?」
さっきまで出してたふざけた声より
はるかに低いどす黒い声に、一瞬カラダが強張る
・・・分かってんじゃねーか
翔「関係あるから来てんだろうが」
和「・・・・・・」
翔「・・・アイツ泣かすんじゃねーよ」
和「・・・は?委員長が泣く?」
ほら見ろ
翔「・・・萌は俺のだから。もう二度と泣かすな」
『俺の』は言い過ぎたかもだけど
捨て台詞みたいにそう吐いて
屋上を後にした