優等生な彼vs不真面目な彼
【14】不機嫌な彼
お昼休み
ガラガラっ!!・・・と教室のドアが開いて
騒がしかった教室内が一瞬で静まった
みんなの視線の先には
2日連続で珍しい人がうつってて
クラス全員の視線を集めた彼は
ゆっくりとこっちに向かって歩いてきた
・・・うそ
なんで?
ちょっと怒ったような新田君は
あたしの腕を強くつかんで引っ張っていく
翔「・・・っおい!?」
さっきまで姿が見えなかった翔君が、いつの間にか帰ってきてて
あたし達2人にストップをかけようとする
・・・たぶん、この状況を理解できてるのは新田君と翔君だけ
あたしだってわけ分かんない
和「・・・お前のじゃねぇだろ」
ゆっくり翔君を見た彼は
意味不明な言葉を吐いて、翔君が黙る
クラスメイトが呆然と見つめる中
あたしは新田君に引っ張られて教室を後にした