優等生な彼vs不真面目な彼
「機嫌悪いわけじゃない・・・」
和「じゃ、なに」
「・・・・・・・・・さむい」
和「んー?」
「風が、さむい」
あたしの答えにさらに呆れたように眉を下げる
和「・・・さむい、ってガキかあんたは(笑)」
「・・・・・・ガキじゃない」
和「ガキだろ(笑)」
・・・・・・そうやってバカにして
「・・・もう、いい」
笑ってる新田君を置いていくように早足で歩き出すと、『仕方ねぇなぁ』って優しい声が後ろから聞こえて
・・・首にふわっと何かが巻き付く
あたしの首元を一瞬であったかくしたそれは
今まで新田君の首元に大人しく巻き付いてた黄色いマフラー