シャボン玉の遠足
あれは、俺らがまだ2年生の頃だった。



職員室の掃除を担当していた俺は、バケツに水をくんで職員室に戻ってくるところだった。



みんな、掃除をしているのに話し込んでいる二人がいた。バスケ部顧問の矢部と桃山だった。



周囲に先生は、いなかった。先生らも、生徒と一緒に掃除をしていた。が、しかし、みんなこの二人のことを心配そうにみていた。



「考え直さないか?桃山・・・・」



俺は、掃除をしてるふりをして二人に近寄った。



「バスケ部員からマネージャーになってくれないか?」



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