シャボン玉の遠足
気つけば俺は、竹の首をしめていた。



「なんだ~冗談なんだ!!」ホッとして、俺は手を離した。



「ゲホゲホ。死ぬかと思った。死ぬかと!!何て、怪力な人なんだ~」竹は、悶絶している。



「んなアホな。オメエが、変なこといいだすから。大体、お前のようなイケメン野郎は、彼女なんてすぐできるだろ?!」



「あ~、苦しかった!彼女なんてすぐできませんって。付き合ったのなんて、中3の時だけですよ。梅さんだって知ってるくせに。」


思えばそうだ。高校生活で、竹が女と仲良くしてるところなんか見たことがない。



< 32 / 108 >

この作品をシェア

pagetop