シャボン玉の遠足

わたしの周囲の環境は全て







松山江梨子は



イラナイ



存在しない存在



つまり



姿なき存在だったのだ



きっかけは・・・




弟の死



まだ７つでとっても可愛い男の子



飲酒していた男が運転していたトラックが



信号待ちをしていた列に突っ込んで・・・・


あまりに一瞬の出来事で



その光景を目の前にしていたわたしは



何にも出来なくてただただ



立ちすくむだけだった


あの時、きっと



わたしも半分死んだんだと思う



弟の名は



松山純(ﾏﾂﾔﾏｼﾞｭﾝ)



本当にやんちゃで可愛くて


将来・・・かなりイケメンな男になってたはず


自分の弟をそんなふうに言っちゃうなんて


笑っちゃうけど


大人になった姿見たかったな



楽しみにしてたのに