シャボン玉の遠足
わたしは、立ち上がって木陰から出てきた


竹野くんはエコバックの中から、新しいペットボトルを取り出してわたしに渡してくれる

「念のため、もう一本!!よく冷えているから飲むといい。」


「ありがとう。」わたしは、それを有りがたく受け取ってその場で一気飲みをした


「ゴクゴク・・・あー生き返った!」


わたしは満足そうに竹野くんを見ると、彼は何だか少し不満そうな顔をしながらコチラを見ている

「スカートじゃない・・・」

独り言をブツブツ繰り返しながら首を左右にふっている


やっぱり変な人!!
わたしは、少し後退りをしながら様子を伺ってみることにした


「あの~、梅川くん家は、もうすぐかな?」

わたしが声をかけるとハッとした顔をした竹野くんは慌てた様子で
「あの青い屋根の家です!!では、梅さんが待っていますのでこれで!!」

と突然走り去ってしまった




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