シャボン玉の遠足
「あぁ。そう呼ばないと怒られるんだよ。」

梅川くんは、そういって顔をしかめた


羨ましい!ホント仲良し家族だな


わたしの家のおばあちゃんなんて、娘が病気で入院してるのにお見舞いにも来ないのに


彼は、なんて恵まれてるんだろう


奥の座敷には、みんな集まっていた


「お、これで全員そろったな!!」


担任の関先生も来ているし。


先生、気合い入りすぎだよ!まったく。


「えりちゃん、おはよう。こっちこっち。」

ガヤガヤと騒がしい座敷の窓際で町子が手を振っている


それを素早く見つけたわたしは、そそくさと人をかき分け町子の隣に座った


「具合どう?さっき竹野くんがいってたけど?」


「もう大丈夫!軽く目眩がしただけだから」

わたしは軽く話したつもりだったけど、町子の心配は続く



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