シャボン玉の遠足
空気の流れがスムーズに流れ始め出した時


ガバッ


「行けない!!僕としたことが!!山田さん~!」


さっきまで、存在感なかった竹野くんが突如立ち上がり、町子のところまで走り出した


8畳間にすし詰めに人が座っている間を、何の遠慮も持ち合わせていない竹野くんは、人をなぎ倒しながら歩いている


イタッ


彼の通る道から悲鳴が聞こえる


可哀想に・・・


「松山さん。」


そんなことを考えていたら隣の梅川くんに名前を呼ばれた


「何?」


「あ、あの今度さ、よかったら妹にピアノ教えてやってくれないかな?あ、無理ならいいんだけど・・・」


「妹さん、ピアノ習ってるの?」


「あ、うん。でも松山さん、忙しいよね。俺何いってんだろ。ごめん。忘れて。」



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