好きになった。
「ちょっといい…?」
「あ゙ぁ? 何か用なのかよ?」
「ふぇ…。」
顔を上げると不良さんの後ろに
誰かが立っていた。
「ジュース買いたいんだよね。
俺の言ってることわかる?」
「は?なんだこいつ(笑)」
「分かるわけねぇってなあ♪」
大声で笑ってる不良さん…。
でも、後ろの人が見えない…
「これだから馬鹿は困る…」
その人の一言で不良さんの笑いが
ピタッと止まった…―――――
「はぁ?」
「要するに邪魔…」
「てめぇ、ふざけんなよ!!」
一人の不良さんが片手を振り上げた…
「あっ!」
反射的に目を瞑ると、人が倒れる音がした。
少しして恐る恐る目を開けると、あたしの前に
不良さんが二人転んでいた。
「威張ってるわりに弱いね…」
上から降ってくる言葉に不良さんは
何も言い返さずに走って逃げて行った。
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