好きになった。
「ゆ…め…? 夢だ…よ……。」
あたしの涙を拭くりっちゃんの手が温かいのも、
目の前で笑うりっちゃんの笑顔も
夢なの………?
「夢なんかじゃないよ…。
ちゃんと、美緒に触れてるじゃん。」
昔とは違う大きくて温かい手が
あたしの頬にそっと触れた。
「ふぇ…、りっちゃ…ん…。
み…お……、ずっと…ヒック。
ずっと…、りっちゃ……んに
会…いた……かっ…たよぉ…。」
泣いてるせいで上手く話せなかった。
「りっ…ちゃん、りっちゃん……。」
何度もりっちゃんの名前を呼ぶ度に
"うん"って
"ここにいるよ"って
返事をしてくれるりっちゃん。
「み…お、りっ…ちゃ……ん、
だい…す…き…だよ……。」
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