好きになった。



入学式の朝―――――――――



両親より先に家を出ようとした時だった。




「よぉ、燐。
やっと帰って来たな…」



「あぁ、やっとね。」



玄関を出ると横の壁にもたれ掛かった

流哉がダルそうに立っていた…。



「今日は珍しく永澤より、
俺のこと優先なんだ。」



「楓よりお前のこと優先とか
今日この日が最初で最後だ(笑)」




そう言って"フッ"と
笑う流哉がいつもより
大人に見えた気がした…。









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