好きになった。



そんなあたしの前に
大好きなりっちゃんが立った。

「みお…?」


「う…、ふぇ。りっ…ちゃ…ん?」


「ぼく、ないてるみおなんか…。
だいっきらいだ!」



「ふぇ、りっちゃ…ん。やだよぉ…。」



目の前に居るはずのりっちゃんの顔は
涙で滲んではっきり見えない…。


「でも、わらってるみお…ぼくだいだいだいだいすき!」



そう言って、まだあたしより少しだけ大きい手が頭を優しく撫でた。



「ほんっ…とに?ひっ…く。 」

「ほんとだよっ!!」



「じゃ…あ、みお…もう…ないたっ…りしない。」


下唇にギュッと力を入れた。



「ぼく、すこしだけとおくにいっちゃうだけっ!
でもぼくも、みおのこと――――――」








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