好きになった。
「楓ー!楓ー!!」
人混みの中、流哉が永澤を
見つけて甘い声で呼んでいた。
「あっ!流哉!!
朝、連絡したのにーっ!」
流哉の声に気づいた永澤が
怒りを露にして近づいて来た…。
その目線は流哉からだんだんと
隣にいる俺に向けられてきた。
「り……ん……な…の…?」
途切れ途切れになる言葉。
「そうだよー、こいつが燐♪
楓知ってるでしょー?(笑)」
永澤とは真逆の反応をする
流哉をキッと睨む永澤……。
流哉とは連絡取ったり会ったり
していたから、永澤は知っているんだろう。
でも今日、戻って来ることも
流哉にしか言ってないし流哉の
話を聞く限り永澤は美緒に俺のことを
何一つ伝えてない。
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