好きになった。




「ゴホッ…ゴホッ…ゴホッ」





何でもないときに美緒の
咳き込む声がした。




顔を覗いていると




「美緒!?」




ただ事じゃないような
加奈枝さん(美緒のお母さん)の
声が聞こえて、心臓がドキッとした。




背中をさする加奈枝さん、

流哉と永澤は不安そうな顔で
その様子を見ていた。






そっか…、そうなのか。



流哉の言ってた事が分かった。


美緒は小さい頃からずっと病院にいて、

俺もまだガキだったから
そこまで深く考えていなかった…

















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