好きになった。



「そう言えばさ、美緒。」


急に真面目な顔をしてあたしを
見る楓ちゃんにドキッとする。

「また一年経ったね…」


少し切なそうな顔をする楓ちゃん。


楓ちゃんの言う"また一年経ったね"は、


りっちゃんが居なくなって
からの数年…―――



「そうだね…。きっと来年だよっ…!」



無理に笑ったあたしは悲しくなった。




「美緒、もうさ…――――」


楓ちゃんは何かをいいかけた所で
話すのを止めた。



「大丈夫だよ…、ありがとう。」


「そっか…。
あ゙あ゙~、流哉に連絡しても
全然繋がらないの~!サイテー!」



「流哉くん相変わらず…(汗)」


「まぢ許さない!流哉の野郎~!」


「仲良しさん…(笑)」


でも何だかんだで流哉くんと
楓ちゃんは仲良しさんなんだよね♪

もう付き合って二年経つし、二人並ぶと
美男美女で憧れだなぁ…♪






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