好きになった。







部屋に行くと美緒はベッドに寝ていた。



小さな寝息を立てて…―――




ミルクティー色の長くて
さらさらな髪も、小さな体も


絶対失ったりしない………―――






何がなんでも傍に居るよ、美緒。






優しく頬に触れて居ると


うっすら美緒の目が開いた。




「ほぇっ!?」



勢いよく起き上がる美緒。



美緒はちゃんとここに居るんだから…―



"美緒の寝顔可愛いかった"



そう言った俺に予想外の
言葉が帰って来て…





"りっちゃん、どうしたの?
顔少ししか…―――"











”顔少ししか笑ってない”










.


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