好きになった。






「えへへ、痛くない…っ!」




あたしはボールが当たった頬を
手で押さえは顔を上げて笑った。





「んなわけないじゃん!
保健室行くよっ!!!」




楓ちゃんは違う方の手を掴んだ。





「七瀬さん!大丈夫?」




あげくのはてに先生まで来てしまった。



「大丈夫だよ…?」



「何言ってんの!?
ちょっと頬見せて?」




楓ちゃんが言った言葉も聞かず
頬から手を離さなかった。





みんな楽しくやっていたのに



これじゃ台無しだ…――――














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