好きになった。






保健室へ行く頃には美緒の頬は
さっきより赤く腫れ上がっていた。

しかも口の中まで切る始末…。


美緒は黙ったまま俯いていた。



「いいえ、まだ授業終わらないし
ベッドに横になっていったら?」


「美緒…、休んでたら?」


さっき泣いたばっかだし、腫れてるから
もう少し冷やしていた方がいい。



「うん……………。」



今度は強がらずに
素直に言うことを聞く美緒。



俺はベッドに横になる美緒に
布団をかけているとカーテン越しに
呼ばれたため一端その場を離れた。








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