好きになった。






「あの、柳瀬さん。
私の考えすぎならいいんだけど…
ボールが当たったのって……」


先生が言いづらそうに口を開いた。



「多分、先生が考えていることは
間違っていないと思います。
少なからず俺もそう思っているので。」



「やっぱり…。
軽く当たったとかならわかるけど…

あそこまで酷いとさすがに…。
落ち着くまで見ていてあげで。
私、職員室に用事あるから。」


「はい、わかりました。」





そう言う俺にニコッとだけ笑い
書類らしき紙を持って保健室を出ていった。









.
< 71 / 82 >

この作品をシェア

pagetop