好きになった。
「あの、柳瀬さん。
私の考えすぎならいいんだけど…
ボールが当たったのって……」
先生が言いづらそうに口を開いた。
「多分、先生が考えていることは
間違っていないと思います。
少なからず俺もそう思っているので。」
「やっぱり…。
軽く当たったとかならわかるけど…
あそこまで酷いとさすがに…。
落ち着くまで見ていてあげで。
私、職員室に用事あるから。」
「はい、わかりました。」
そう言う俺にニコッとだけ笑い
書類らしき紙を持って保健室を出ていった。
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