好きになった。
カーテンを静かに開けると
美緒は小さな寝息をたてていた。
力がなくなった手から
氷嚢が枕の横に落ちている。
そのため美緒の右の頬が
露になっていた…。
ずっと手で隠したり俯いてたり
していたからあんまり見てなかったけど
時間が経ってから改めて
見て見るとすごい腫れようだ…。
俺はベッド隅にあった椅子を
自分の方へ引っ張り、静かに座った。
氷嚢をとり、美緒が起きないように
ソッと頬に当てた…。
"痛くないもん"
小さい頃しか一緒に居なかったけど
美緒が俺に強がったことはなかった。
美緒………―――――――――
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