好きになった。




「はい。」


「ありがとう…」


私は目を擦りながら
ゆっくり起き上がった。


「こーら、そんなに目擦ったら
赤くなっちゃうでしょ?」


そう言って、水を置くと
あたしの手首を掴んだ。



「ほら、赤くなってる…」


「……………っ////」



目を見るためか、鼻と鼻が
くっつきそうな距離まで
りっちゃんが顔を近づける。


そんなことされたら、
恥ずかしくなる訳で
つい下を向いてしまう。



「美緒……?」



「りっちゃん…、恥ずかしいよぉ…」



今にも消えそうな声で訴えると
"ごめん、ごめん"って言って
頭を撫でるりっちゃん。



「う……////」





恥ずかしくて、ドキドキが
しばらくおさまらなかった…









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