好きになった。



「おっ、すごいなー!」

「本当にっ?」

「本当だ、本当!」

昼休み、永澤の話しが終わり
教室に戻ると、流哉が美緒の
頭を撫でて何か騒いでいた。


「あっ、りっちゃん…!」


俺は美緒の後ろから流哉の手を
払い除けて美緒を自分の方へ寄た。


「燐くん…( ̄▽ ̄;)」


「俺の…」


「そんな燐くん、僕は美緒にとって
初めての男友達で、中学からの
付き合いだよ?頭触るくらいどーって事…」

いつまでも話している流哉を
立ったまま見下して睨んでやる。


「流哉くん?」


「美緒は燐と居ればいーよ
俺の事は気にしないで…あはは……」


流哉はこれだから目が離せない。

俺がされてイラつくこと…

すべてにおいて知っているから
厄介だ…


本人はふざけで誤魔化してるけど
バレバレ過ぎて油断できない。






















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