魁桜
「かっこいいね」
『へっ!?』
横を見れば琴音がにっこりと笑っていた。
「さっきの、先輩かな?かっこよかったねぇ。あそこにいる人達もかっこいいし…」
『でも、なんかオーラが違ったよね』
「うーん、そうだねぇ…」
あたしたちは施設育ちってのもあって、人の感情やどういう人かっていうのがわかる。
あの人も…あそこにいる人達も…きっとタダ者ではないんだろう。
『琴音、あそこ座ろう』
「うん」
琴音は、あたしが守らないと…。
もう男には触れさせない絶対!