魁桜
でも、目を見開いて明らかに“知らないのか”って顔をした。
そんな表情も一瞬で、すぐににこりと笑った。
「まだ秘密だよ〜」
『はぁ…?』
「それより、2人共そのワンピ似合ってるねぇ」
おちょくってんのかそのにやけ顔!
似合ってない事くらい承知してるわボケ!
てか喋り方が爽汰に似てて否めないし…!!
「さー、幹部部屋行くかぁ〜」
あたしの肩に手を置いて、琴音も同じようにした。
「あ、伊阪は男嫌いだっけか?すまんすまん」
一瞬びくっとした琴音を、先生は見逃してなかった。